脂質のエネルギー代謝【代謝経路を理解する】脂質を使いこなす|PFCの実践

タイムを伸ばすために日々トレーニングを行っているランナー向けの記事です。

・速く走るための知識を勉強したい
・日々のトレーニングを見直したい

・本番で良い結果を出したい

このような意見にお答えします。

速く走るために「脂質」もうまく使うことが大切です。
「脂質」のエネルギー代謝経路を理解すれば、より効果的に「脂質」を使うことができます。

おそらく、高校生の生物、大学生の生化学などでエネルギー代謝を習った記憶があるかもしれません。
テストのために、ひたすら丸暗記したという方も少なくないかと思います。
自分自身も医学生の時には、エネルギー代謝の図や式を、赤シートを使ってひたすら丸暗記していた記憶があります…。

覚える物質の名前が多すぎて、嫌な記憶があります。
しかし、PFCのエネルギーをいかに生み出すかを考える上で、エネルギー代謝を理解することは、非常に重要なのだと、今になって改めて実感しております。

エネルギー代謝経路を理解することによって、脂質などのエネルギー源の使い方が見えてきます。

この記事を読むことによって、「脂質のエネルギー代謝」について知ることができ、速く走ることにつながります。

では、「脂質のエネルギー代謝」について一緒にみていきましょう。

脂質のエネルギー代謝

エネルギー代謝の全体像

脂質(中性脂肪)は、1つの「グリセロール」と3つの「脂肪酸」から出来ています。

「グリセロール」と「脂肪酸」に分かれてエネルギー代謝を行うことになります。
それぞれ具体的にみていきましょう。

グリセロール

「グリセロール」は、肝臓内において糖新生によってブドウ糖が作られます。

脂質(中性脂肪)は、1つの「グリセロール」と3つの「脂肪酸」から出来ています。
中性脂肪が分解されて出来た「グリセロール」は、肝臓内で糖新生によってブドウ糖が作られます。

グリセロールは、再度「脂肪酸」と結びついて、新たな中性脂肪を作る材料として利用されますが、「糖質(ブドウ糖)」が不足している場合には「グリセロール」もエネルギー源として使われます。

脂肪酸

「脂肪酸」は、β酸化によって、多量の「アセチルCoA」が合成されて、ケトン体を経て「TCA回路」に入りエネルギーを生み出します。

脂質(中性脂肪)は、1つの「グリセロール」と3つの「脂肪酸」から出来ています。

中性脂肪が分解されて出来た「脂肪酸」は、β酸化によって、多量の「アセチルCoA」が合成されます。
多くの「アセチルCoA」が発生し、「オキサロ酢酸」が足りなくなるため、TCA回路にスムーズに入ることができません。
そのため、肝臓内では「アセチルCoA」から「ケトン体」(アセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸など)が作られることになります。

「ケトン体」は、エネルギーを必要とする脳や筋肉などに運ばれ、「アセチルCoA」を経て、「TCA回路」に入りエネルギーを生み出します。

ちなみに、脂肪酸のエネルギー代謝は、「解糖系」を通らない、基本的には「乳酸」を発生しません。
また、「グリセロール」に比べて「脂肪酸」の数が多いため、脂質のエネルギー代謝の多くは「脂肪酸」によるものと考えて良いかと思います。

「糖質(ブドウ糖)」が不足している場合には、「脂肪酸」もエネルギー源として使われやすくなります。

脂質のエネルギー代謝のポイント

・脂質+酸素→二酸化炭素+水+ATP(エネルギー通貨)
中性脂肪は、1つのグリセロールと3つの脂肪酸から成り立っている。
・脂肪酸は、ケトン体やアセチルCoAを経て、有酸素性代謝においてエネルギーを生み出す。

・脂肪酸のエネルギー代謝では乳酸の発生はしない。
・糖質が不足しているときに脂質のエネルギー代謝が促される。

まとめ

今回は「脂質のエネルギー代謝」について説明しました。

代謝経路や化学式を見ると勉強した感があるでしょう。
学生の時に必死に頑張っていた記憶がよみがえるかもしれません。
全く勉強したことがない人は、強い拒絶感があるかもしれません。

エネルギーをいかに生み出すかを考えるときには、代謝経路に戻って考えられることが非常に大切です。

この記事によって「脂質のエネルギー代謝」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

この記事の著者

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