タイムを伸ばすために日々トレーニングを行っているランナー向けの記事です。
・速く走るための知識を勉強したい
・日々のトレーニングを見直したい
・本番で良い結果を出したい
このような意見にお答えします。
速く走るために「乳酸」という物質はキーワードになります。
以前は、乳酸は疲労物質の原因だと言われていました。
しかし、乳酸はエネルギー源にもなりますし、様々なトレーニング効果もあります。
乳酸をうまく活用することによって、速く走ることにつながります。

乳酸には様々なトレーニング効果があるため、うまく活用するといいでしょう。
この記事を読むことによって、「乳酸のトレーニング効果」について知ることができ、速く走ることにつながります。
まずは、乳酸の基本的な部分について確認した上で「乳酸のトレーニング効果」について一緒にみていきましょう

糖質代謝と乳酸
乳酸の産生

基本的には、糖質代謝において「乳酸」が産生します。
糖質である「ブドウ糖」をエネルギー源として無酸素性代謝である「解糖系」においてエネルギー通貨である「ATP」を生み出します。
解糖系によって「ピルビン酸」という物質が生成されますが、その後、有酸素性代謝であるミトコンドリア内の「クエン酸回路」や「電子伝達系」などで利用されて「多量のATP」を生み出します。
このときに、強度の高い運動の場合、酸素の供給が間に合わないと、ピルビン酸はミトコンドリア内の有酸素性代謝に進むことができず、乳酸に変換されます。
そのため、酸素供給が間に合わないような強度の高い運動の場合、乳酸がたまっていくことになるのです。

コリ回路

「コリ回路」とは、筋肉における「解糖系」の「ブドウ糖→乳酸」、肝臓における「糖新生」の「乳酸→ブドウ糖」の代謝経路のことをいいます。
くりかえしですが、筋肉の「解糖系」で、ブドウ糖は利用されます。
そして、酸素供給が間に合わないような強度の高い運動の場合、乳酸がたまっていきます。
たまった乳酸は、血液を通じて肝臓に運ばれます。
肝臓において、乳酸はブドウ糖に変換されて(糖新生)、再度エネルギー源として筋肉などで使われるのです。
この、筋肉での「ブドウ糖→乳酸」、肝臓での「乳酸→ブドウ糖」の代謝経路を「コリ回路」とよばれます。
なお、乳酸はピルビン酸に変換されて、直接エネルギー源として利用することもできます。
糖質代謝と乳酸
・糖質代謝が乳酸を生み出す上で重要
・乳酸はエネルギー源としても活用される
以上を頭に入れたうえで乳酸のトレーニング効果についてみていきましょう!
乳酸のトレーニング効果
持久力向上

乳酸のトレーニング効果として「持久力向上」があります。
運動によって生成された乳酸は、「肝臓」において糖新生されてエネルギー源として利用できます。
また、「乳酸」そのものもピルビン酸を経由してエネルギー源として再利用することもできるため、エネルギー供給されて持久力が高まります。
なお、乳酸がたまるくらい強度の高い運動を行っているため、トレーニングによる持久力の向上の効果も期待できるでしょう。
筋力向上

乳酸のトレーニング効果として「筋力向上」があります。
乳酸自体が、筋力向上効果や筋肥大を促進する効果があるとされています。
なお、乳酸がたまるくらい強度の高い運動を行っているため、筋肉に対する負荷も十分かかっており、筋力向上のトレーニング効果も期待できるでしょう。
脂肪燃焼促進

乳酸のトレーニング効果として「脂肪燃焼促進」があります。
乳酸によって「成長ホルモン」の分泌を促すとされています。
成長ホルモンは、糖質や脂肪をエネルギー源として使うことを促す作用があるため、脂肪燃焼を促進してくれます。
また、乳酸が脂肪細胞に働きかけ、脂肪燃焼や肥満改善に関わる物質である「TGF-β2」の分泌を促すという報告もあります。
疲労回復の促進

乳酸のトレーニング効果として「疲労回復の促進」があります。
乳酸によって「成長ホルモン」の分泌を促すとされています。
成長ホルモンの作用によって、損傷した筋肉などの修復が促されるため、疲労回復が促進します。
ミトコンドリアの生成

乳酸のトレーニング効果として「ミトコンドリアの生成」があります。
乳酸がたまるくらい強度の高い運動を行うことによって、ミトコンドリアの生成が促されて、ミトコンドリア体積が増生します。
まとめ
今回は「乳酸のトレーニング効果」について説明しました。
この記事によって「乳酸のトレーニング効果」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
この記事の著者



